本日も工房で制作してきました。この2週間で着実に気温が上がっているのを体感しています。来週からいよいよ40度を超え!工房はエアコンが無く、12時から15時くらいにかけての立ち作業は正直しんどいです。何がしんどいって、このやるせない暑さを誰も共感してくれる様子がないこと、笑

屋内だからまだ良い方ですが、日中ずっと日差しの下で動いている人達を見ていると、根本的に何かが違うのかもなと感じてしまいます。

ここから5月にかけて気温は上がっていく一方。水分補給に気をつけ制作して参ります。何かしらしんどくても、日常を送れるって本当に幸せなことだなと、工房の片隅で1人噛み締める3月11日。

3日前の3月8日、久々にブージに行きました。カッチに到着してからというもの、郊外にある友達の家とアジュラクプールの工房の往復だったので、この日は工房にお休みをもらってブージの知り合いのお店やお家をハシゴ。

主に布関係の方々ですが、2年以上ぶりにお会いして様々なお話しを聞くことが出来ました。アジュラクプールの悲惨な時期の話を聞いた後だからか、ブージで尋ねたいくつかのお店はそこまでコロナによる打撃を受けていない印象。

時間の余裕が出来て工房をリニューアルしていたり、新しい事業を始めたり、もっと広い環境を求めて引っ越したりと、全体的に投資マインドで流石です。

一時的に収入が減ったら、同じ様な動きが出来るだろうかと自分に当てはめ、彼らのお金と時間の使い方を聞いていました。

昨年からインド人観光客が沢山カッチに訪れていて、お店での売上も戻っているそうです。国外からの観光客はまだまだ少ないですが、昨年2021年に海外で実施した展示会は成功し、今年もまた展示するのだとか。

日本はリモートワークが増えて服を購入する機会が減ったけどインドはどう?って聞いたら、そんなこと全く関係無いと。確かにカッチでリモートワークって想像し難いな。

草木染めを行う職人もここ数年で増えました。マーケットでの需要が増えたこと、染料がパウダーで入手出来るようになり比較的着手しやすくなったことなどが要因だそうです。

浸染のみならず、草木染めのシルクスクリーン、ひいてはシルクスクリーンのアジュラック柄なども量産されています。

ブロックプリントより早く染められ量産できるため、例え価格はそこまで違えど、一定のブランドからはブロックプリントよりシルクスクリーンのアジュラック柄が求められるのだとか。

ブージに来たらいつも行くチャイ屋さん

アジュラクプールが比較的打撃が大きかった要因に、他の村より相対的に海外シェアが大きかったことや、もともと展示出展が多くコロナ禍での開催が厳しかったことがあるのかもしれません。同じアジュラック制作地でも、ダマルカの方では工房のリニューアルが相次いだそうです。

もちろんブージも第二波のデルタ株が広まった時は大変な状況だったそうですが、今は元の生活に戻ってきているとのことで、主観ですが街では既に80%くらいがノーマスク。村ではほぼマスクしてる人は見かけません。

街中でたまに「コロナコロナ」「コロナチャイナ」などと言われますが、そこから深刻な雰囲気は感じられず、からかわれているだけのように見え、おかしな話ですが少し安心します。

今年は4月上旬に一旦帰国後、9月中旬頃よりまたカッチに戻る予定ですが、その頃にはより以前のブージに戻ってそうだなと感じた1日でした。

訪れる先々でチャイを頂き、お腹がはち切れる寸前。