京都の田中直染料店さんで発売中の自身が監修を務めさせて頂いた『ナチュラルブロックプリントキット』の売上の一部を、アジュラクプールの小学校に寄付しました。

この村で得た知識と経験を活かし、田中直染料店さんのご尽力により進めてきたプロジェクトですが、日本でブロックプリントを楽しむ人が増える程、この村に還元され循環していく仕組みが出来て嬉しい限りです。

アジュラックを教えてくれたスフィヤンと工房の職人さん、そして田中直染料店さんに改めて感謝致します。今後も継続的に還元出来るよう努めます。

なんでも村人が参加するグループチャットがあるのだそうで、そこへの記録用に学校の先生から寄付の瞬間の写真をリクエストされました。子供たちに現生を渡す生々しい絵面が面白くて良し。

コロナが蔓延してから2021年12月まで、政府の要請によりずっと教室を閉めていたらしく、その間は宿題を出したり先生が自宅を訪問して勉強を教えたていたりしたそうです。学生148人に対し先生6人なので、きっとハードワークだったと想像し得ます。

アジュラクプールの至る所で新しい建物が施行中ですが、学校内も色々と工事中でした。タイル敷きの歩きやすい道を増設し、ココナッツなどの植物増殖も進行中。

雨水を貯水し植物を育てる仕組みも作っています。2019年に訪れた際は校内では無く学校を取り囲むように植物を植えていました。しかし、モンスーンの影響で育成に失敗し、場所を校内に変更。雨の影響を受けにくく、与える水量を調整できるよう幹の周りをタイルで囲っているそうです。改めてこの地域は植物を育てることが難しい環境だなと思います。砂漠地帯なので暑さや乾燥が厳しい上、雨期は植物がダメになり得るほど降るイメージ。

教室に案内され、こどもたちとグジャラティー語や日本語で遊びました。何も思い浮かばず、先生の名前にしょうもない漢字を当てました。

子供たちや先生からの質問で、いつのまにか話題は地震について。カッチも大震災で大きな被害を受けた土地です。特にアジュラクプールは震災後に新しくできた村で、こちらの小学校は全ての教室がグランドに導線があります。

スフィヤンは2016年の阪急梅田での出張展示時に、丁度関西で起きた地震に遭遇しました。地震が起きた時、阪急の6階にいて大きく揺れを感じたにも関わらず、建物が壊れる気配が無いことに驚いたそうです。その時に学んだ日本の建設事情を話してくれました。

私はというと、日本は津波がより大きな被害をもたらし得ること、学校で避難訓練があることなどをお話ししました。

本日、仕事を終え工房から帰宅する際、道中子供たちに囲まれチャイまでご馳走に。いつも豊な時間をありがとう!