ブージに工房を構える ” SIDR craft “さんで、初めての板締め・絞り染め!

滞在中のゲストハウスで出会った、刺繍家のベルギー人に、この工房のことを教えてもらいました

毎年のようにブージに来て、その度にこの工房で散財してるそう

それにしても、ブージって通う人多いなぁ

グーグルマップでヒットしますよ〜

このSIDRクラフトさんは、一度はブージで途絶えてしまった絞染めを再興させ、以来、数々の賞を得ています

その功績はインド国内に留まらず、海外の展示会にも意欲的に参加されてます

何度か通ったのち、染めてみたいとお願いしてみたら、快諾していただけました

まずは、板締めをやってみることに

それまで、板締めと言えば、布を板などで挟んだのち、染めあげることで、部分的に白地を残すというイメージでしたが、ここでは逆のことをしました

まず布全体を染めてから、板で挟んで、漂白剤に浸けます

そうすることで、挟んだ部分に色が残る仕組みです

ってことで、まずは布を染めてくれました

そして、挟むとこから参加させてもらうことに

細長い布を、蛇腹に畳んで更に細長くし、それを三角に折り畳んでいきます

結構な厚み

それを紐で力強く縛って固定させます

挟まれていない一部分を、板で締めます

からの漂白

一瞬で白に戻ります!

広げて乾かすとこんな感じ。

なんというか、これだけシンプルな作業工程なのに、出てくる模様が面白い、、、!

これは色んな締め方を試してみたくなりますね、、、!

お次に、絞り染め

ブージを散策してると、よくこんな光景に出くわします

女性たちが、家の前の道端で布を絞ってるんですね

男性は染め、絞りは女性の仕事だそうです

そして、その絞りがめちゃくちゃ細かい!

日本の鹿の子絞りより細かいかもしれない

一個一個、人の手で施されていると思うと、手に取るのもおっかなくなる程

絞り染めなんて日本でもやったこと無いのに、せっかくやるなら精一杯細かい絞りをやろう!と謎に意気込み、いざトライです

まずは、デザインを考えます

シルクを使用しました

簡単なレクチャーをしていただき、早速絞り始めます

はい!!完成!!

ぼちぼち絞ってたら、10日かかりました、笑

暑苦しいゲストハウスの一室で、布をつまんでは紐を巻きつけてました

それをまた工房に持って行って、今度は自分で染めてみます

染料は藍です

よく水洗したあと、乾かします

広げるとこんな感じ

ただ広げた状態だと、糸を外したとはいえ絞りの形がそのままなので、白く残った部分が中に入り込んでて柄が見えにくいですね

両側を引っ張ってみると、こんな感じ

実は絞る前に布を半分に折ってます

2枚重なった状態で絞っていくんですね

そうすることで、左右対称の柄に染め上がります。

絞染は、現地でも” SHIBORI “と呼ばれることもあって、てっきり日本から伝わったのかと思いましたが(安直)、その歴史は古く、実はインドから中国を経由して日本に伝わったそうです

とはいっても、布に模様を施す最も原始的な染色技法の1つなので、世界各地で独自の発達をとげているみたいですね

実際に作られる過程を見て、仕上がりを確認して、やっと絞り染めの良さを分かったような気がします

シンプルな柄ながら、とても温かい

1個1個の模様に、力があるように感じました

現地の女性たちは、普段から絞染めの布を身にまとっているから、物を見る目や、捉え方も違うんだろうな

工房を訪れる度に、若い職人さんをミラーレスで撮影しては、次の訪問時に現像して持って行きましたが、ある時、壁に貼られているのを発見しました!嬉し!

日々素晴らしい布を染めているSIDRクラフトの皆さん

とっても細かい絞染めのストール、サリーなど、実際に手に取ってみると、その圧倒的手作業に気が遠くなります

是非訪れてみてね