カミールの正式名称は “ Khamir Craft Resourse Center “ です。

resourseの、調達する、提供する、準備するという意味通り、カッチ県の手工芸品を広く扱い、企画から制作、販売まで、独自に行っている団体です。

一応、クックマ内に位置しますが、実際に足を運んでみると、周りには何もないことが分かります。

ブージからバスで行く場合は、運賃回収のお兄ちゃんにクックマロードのカミールと言えば伝わるかと。

バスを降りてからカミールまでの道はとても狭く、待合のリキシャに乗り換えます。

さて、カミールには実に様々な光景があります!

カッチの数ある工芸品ごとにブースが分かれていて、その制作過程や、使われている道具なんかも間近で見ることができます。

会議室や、社員食堂、そして、外から来た人が泊まれるドミトリー、博物館なども。

海外からのインターン生も受け付けていて、私が訪れた日も、若い西洋の方が現地人に混ざって食堂でご飯を食べていました。ここで寝泊まりしてカッチ地方の工芸を勉強しているのだとか。

ここで作られた商品を扱うショップは、ガラス張りで雰囲気が素敵です。

ここに来て毎回買ってしまうのが、こちらのカディコットン。

カディコットンとは、綿の収穫、つむぎ 、織りまで全て手作業で行なっている綿布です。

カディといえばガンジーが思い浮かびます。イギリスの占領下で大量生産の安価な布がインドに流れてくる中、自分たちの着る服は自分たちで作ることを提唱しました。チャルカを使って糸を紡いでいる写真が有名ですね。

カミールのカディコットンは、風合いが柔らかく、テクスチャーに味があり、素敵です。

ここで布を買い、ブージのテーラーさんにトップスを繕ってもらうのが、私の定番コース。

アジュラックブロックプリントも少しだけ置いてあり、カミールでしか見られない柄が出ていたりします。

施設内には小さなカフェのようなスペースがありまして、チャイで一服も可。

忙しいタイミングだと淹れてくれない時もありますが、笑

あと、多少元気が有り余りすぎてる犬と成長過程を楽しめるサボテンも。

ゆっくりと時間が流れる素敵な空間です。

是非足を運んでみてくださいね!

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