新作【ソラ・カンタ・カレサンスイ】が、第2回全国大学選抜染色作品展にて優秀賞を頂きました!
全国大学選抜染色作品展は、全国16大学で染色を指導しておられる先生方に、卒業・修了生のなかから、30歳未満の染色作家1名をご推薦いただき、一堂に展示する展覧会です。
ご推薦いただいた武蔵野美術大学の鈴木純子さん、また今回の展示に関して大変お世話になりました、染・清流館キュレーターの深萱真穂さん、本当ににありがとうございました。
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【ソラ・カンタ・カレサンスイ】作品コメント
静寂の中に畏れを感じる模様があります。
6年前、インド最大のテキスタイル博物館で大きくて真っ白なカンタを見ました。人や動植物が白い布に白い糸で画面一杯に刺繍され、余白も全て刺繍が施されているのに、照明によって浮かぶ糸の影でようやく刺繍だと気づける程で、その布を前にした時の感覚は、イスラム模様を見ている時と似ていました。果てしない連続は美しく品があり、惹かれているのに、足がすくんで動けなくなるような。
昨年京都に移住し、たまたま枯山水を見た時、同じような畏れを抱きました。それまで静寂のイメージしか無かった全てを埋め尽くす白い砂模様に、どこか浮世離れした狂気を感じました。
この作品は、染料を塗布した版を布に押すという連続行為で染めています。使用した染料は、パキスタンとの国境付近で脈々と受け継がれているアジュラックと呼ばれるブロックプリントのペーストを、田中直染料店さんと忠実に再現したもので、ミロバランで処理した布に、アイロンペースト、インディゴペーストで1つ1つ手押ししています。
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【第2回全国選抜染色作品展】
【場所】染・清流館
京都市中央区室町通錦小路上ル
【会期】4/9(金) – 5/5(水・祝) ※月曜定休
午前10時〜午後5時