テキスタイルの一大産地!サンガネールの紹介です。
サンガネールはラジャスタン州のジャイプールに位置します。中心部からバスで南に1時間ほど。
表記ではサンガナーとなってます。表記と呼び名が違うインドあるある。
サンガネールの街を歩いていると、こんな光景をよく見かけます。
大きな貯水池!大きな布!大きな干し場!そして小さく見えるインド人。
これぞ 産地〜!
体を目一杯動かして、この大きな貯水池の中で布を洗ってます。
枠のコンクリートに布を叩きつけて染料を落としたり。
どさっと置かれている布、よく見ると色々な柄があって綺麗なんですよね〜。良い眺めだ〜。
干す時は、下から上へ布を投げてひっかけたり、上で人が待機して、投げられた布をキャッチしたり、とにかく投げていました。布が舞い上がる光景は見ていて結構面白いです。
でも、絶対上から垂らしていったほうが効率が良い!この日はたまたまだったのかな。
圧巻の干し場!何メートル分あるんだろう。
そして遠巻きにガン見してくる職人さん。
サンガネールは、染めで有名なので、外国人慣れしているのかなと思っていたのですが、実際に行ってみると、そんな感じがしませんでした。その日は、私たち以外の観光客にも出会わず。
遠慮がちに工房に入ると、みなさんちょっとソワソワ。
私たちもつられてソワソワ。
でも、カメラをパシャパシャやってると、徐々に寄ってきます。
そして、俺も俺も攻撃が止まりません。
いちいち圧巻の背景!!笑
何回見てもすごい。
サンガネールの染めの手法としては、ブロックプリントが有名です。
イギリスをはじめ、西洋やアジアの国々に愛されてきました。綺麗めな柄が多いのもそのせいかな?
街には、ブロックを彫る職人さんも。
歩いていると、コン、コン、コン、と心地よいリズムが聞こえてきます。
左手に持った杭と、それを上から打ち付ける木の棒だけで、こんなに繊細な柄を作り上げます。1mm程のほっそい線も、ガンガン打ち付けてあっという間に彫りあげちゃって、なんでポキっと折れてしまわないのか、流石です。
どこの工房でも、椅子は使わないで直接地べたに座り、小さな机の上で作業していました。足を折り曲げて1日何時間も座って彫ってます。
サンガネールに限らず、ブロックを彫る人は皆このスタイルなんですよね。力が入りやすいのかな。
ブロックプリントもさることながら、スルクスクリーンも台頭してます。
二人がかりで柄を刷っているいるところ。
ブロックプリントより圧倒的に制作スピードが速いので、やはり、こちらは勢いがあるように感じました。
街中に干してある布も、シルクスクリーンが多かったな。
職人さんが腰を痛めやすく、使っている染料もあまり良い噂を聞かないので、私の中で、勝手にイメージ良くないインドのシルクスクリーン。
でも大量生産の流れには逆らえないよね。
これがいずれ、シルクスクリーンから機械プリントになっていくのかな〜。
人の手で沢山の布が作られている、このサンガネールの産地風景、ずっと残ってほしいな〜。
ブロックを彫る、コン、コン、コン、の心地よい音、消えてほしくないな〜。
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