カッチ地方のアジュラクプールについてご紹介します
まず、この村の成り立ちを少しだけ説明させてください
アジュラクプールは比較的新しくできた村です
もともと、ここに住んでる村人は、ダマルカという別の村で暮らしていました
2001年、カッチ地方を襲った大地震をきっかけに、ダマルカの住民の一部が、更地だったこの土地へ引っ越し、新たにアジュラクプールという村を作り上げたのです
では何故引っ越したかというと、それは水のためです
地震が川の流れを変え、水の質が変わったのです
アジュラクプールでは、アジュラックプリントという、世界で3つの地域だけで作られる布を染めています
水の質は、染色の質を左右する極めて大切な資源
染物に適した水を求め、この地へ引っ越し、1から村を作りあげました
そんなアジュラクプールは、“ブロックプリントのための村”といっても過言ではく、村のあちこちに工房があります
布好きにとっては、乾かされてる布を見て回るだけでも充分楽しい
本来、アジュラックブロックプリントは、全ての染めの工程が自然由来でした
しかし時代の流れとともに化学染料も取り入れられ、自然染料、化学染料、ミックス(!)等、色とりどりの布が染められてます
ショップも兼ねた工房も多いので、その場で購入することも可能です
アジュラクプールには、カッチのNPO Shrujanが運用する施設もあります
その名も ” The Living and Learning Design Center “
通称 “LLDC” です!
写真はホームページよりお借りしてます
カッチ地方のテキスタイル、特に刺繍を見たい方には、かなりオススメです
カッチ各地の伝統刺繍をはじめ、工芸品を広く扱う博物館が入ってます
よく整備されていて、入場料も展示内容からは信じられないくらい良心的です