今日は、大阪の阪急うめだ本店にて開催されている、「カッチの布」を見に行きました

事の始まりは、去年の夏

大学の夏休みにカッチ地方のアジュラクプールを訪れたとき

いつもお世話になっている、工房長のスフィヤンが、「来年日本で展示するよ!」と教えてくれたことでした

それから早1年弱が過ぎ、先週の6/13、阪急うめだ本店にて「カッチの布」が開催されました

今日は最終日前日の5日目

展示会場は、想像してたよりずっと広々!フロアをほとんど貸し切っての展示でした

ほとんど現地でお邪魔した工房だ〜!すごい〜!!!これはテンション上がる〜!!!

アジュラクプールとダマルカのアジュラックブロックプリントも沢山ありました!

相変わらず刺繍が細密すぎてやばい

阪急なので、ふらっと寄ったおばさま方が沢山いらしてて、商品を手にとっては、これ手刺繍なの?と驚いていました

展示会場では、毎日何かしらのデモンストレーションやワークショップがあるらしく、今日の一本目はターバン講座

この展示会のオーガナイザーであるcalicoのふみえさん(若い!!)の司会のもと、スフィヤン(左)とダマルカの工房を持つジャバーバイ(右)の、アジュラックブロックプリントの簡単な説明から始まります

ターバンに使う布って結構大きいんです

ちなみに、このアジュラックは両面押し

それをジャバラのように細く畳んで、くるくると巻きつけていきます

様になるなぁ

引き続きアジュラックについての有り難いお話が続くんですが、途中、周りで講演を聞いてたカッチの皆さんが、突如壇上に登ってきます

わいもわいも、とターバンを巻き始めました

ムスリムの方は主にアジュラック、ヒンズーの方はカッチ特有の織物を巻いてるようです

遠くから見ても、すぐどの宗教か分かるとのこと

巻き方も大事ですが、柄やラインを綺麗に魅せることがポイント!

広げた状態の一枚の布としても、もちろん綺麗なんだけど、こんな風にぎゅっと巻かれてても、やっぱり力がある布だなぁって思いました

周りから人が入ったり出たりしながら、講演は続きます

すっかり彼らのペース

それを受け入れながら、のんびりと進める、オーガナイザーのふみさん

ふっと漂ってくる香りも、あれ、この匂い、インドだってなって

ここに来れて良かったなぁ

展示会には、各工房の商品が並ぶブースの他に、カッチ地方の刺繍を民族別に紹介するコーナーもありました

今まで英語でしか見られなかった民族の説明が、日本語で読める、、、!これが本当にありがたい、、、!


写真を撮り忘れましたが、刺繍マスターの女性が、現地のスタイルで実演するコーナーがあって

これには、日本のおばさま方も興味津々

刺繍する手の動きが早いこと早いこと

岩立フォークミュージアムのコレクションも展示されてました

魔除けだったり、結納品だったり、親が子のために長い時間と気持ちを込めて刺繍を施したエネルギーの塊

インドでこの展示会の話を聞いてから、長いこと楽しみにしてたのですが、想像よりずっとずっと規模が大きくて

彼らが日本で展示をするのは初めてとのことで、一体どれほどの苦労があったことかと、勝手に想像してしまいます

カッチを出ること自体初めてという若い女性も同行していて

実演に使う染料も工房から持ってきてくれて

日本に居て、これほどに沢山のカッチの布が見られて、職人さんにも会えるなんて

こんな機会を実現してくれた関係者の方々に、感謝しかない

来れて良かった!