ニローナのテキスタイル、ローガンアートについてご紹介します

ブージからは結構遠いですが直通のバスが出てます

ニローナを代表する工芸品が、ローガンアートです

そもそもローガンアートとは何ぞやと

この地域に生えている植物から、ひまし油を採取して、それに色粉を混ぜて粘り気のある染料

で、布に模様を施すアートです

静止画で、この独特な描き方が伝わるでしょうか、、、

まず染料を棒の先にくるくると巻きつけて、ちょっとずつ垂れてくる状態にします

そして、垂れてくる絵の具を布に乗せていくのです、、、!

右手もさることながら、左手の布を動かす動きが重要になってきます

垂れるといっても、粘り気があるので、職人さんはしっかりコントロールしてます

そうやって進めながら、まずは、布の右か左の半分だけ描くんですね

そして、それを真ん中で谷折りにするんです、、、!

すると、その粘り気のある絵の具が、反対側にもついて、左右対称の絵になると、、、

独特すぎません?

グジャラート州は、ムスリムコミュニティーも多く、左右対象の美に重きを置いてます

モスクなどの建物や、絵画、壁画、もちろん布に描かれる柄も左右対称のものが多いです

染料が乾かないうちに半分に折って写して、また描いて半分に折って写して、を繰り返し、出来上がる布がこちらです

すごいーーー!

垂らしながら描いてこの細密さ

半分に折って、こんなに綺麗に左右対称に写るんですね

モチーフは生命の樹がメインで隠れクジャクがいたりします

ローガンアートは、世界で1家族だけで作られています

その歴史は長く300年以上受け継がれているそうです

実際に描いている光景はここニローナでしか見られません

都心の工芸ショップなどでも売られていますが、やはりこちらに置いてある布の方がクオリティーが高いように思います

壁には、数々のトロフィーやら賞状が、、、!

2014年にはアメリカの元首相オバマさんにもプレゼントされたんだとか

他にも、インドの首相が各国の来賓への贈り物として、よく扱われているんだそう

ちなみに、お値段はカッチの他のテキスタイルと比べると少し張ります

写真のものだと4000〜5000円くらい

制作期間は数日で仕上がるものから、1年かけて制作されるものもあるそう

オバマ首相に贈呈されたものはどんな布だったんだろう、、、

ちなみに、このローガンアート家の近くには、唐突に1台だけATMがあります

何の気なしに来た観光客が、この絵に魅入られて、お金をおろす光景が目に見えるようです

一緒に行った彼は、まんまとATMに吸い込まれ、お気に入りの1枚を持ち帰ってました

額縁に入れて日本の部屋に飾ってるらしいです

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