SHIORI MUKAI

Graduated from the Textile Design program at Musashino Art University. Currently based in both India and Japan, I focus on creating works using the traditional block printing technique with natural dyes, passed down in Kutch, India.

From 2013, I spent two and a half years traveling the world, during which I became captivated by Indian textiles, leading me to pursue expression through fabric. I conducted fieldwork, visiting various workshops across western India, before transferring to the Textile Design program at Musashino Art University, where I began developing my unique block printing style.

Since 2018, I have been working and residing in the block printing workshop of Sufiyan Khatri in Kutch, where the traditional fabric Ajrakh is produced. Historically, only Muslim men work in these workshops, but I have been recognized as a textile artist and am the first woman and foreigner to be involved in production there.

Block printing is a traditional technique, widely practiced in India, where hand-carved wooden blocks are used to press ink onto fabric. The precision required to carefully imprint each design is highly valued in traditional block printing. While adhering to these traditional techniques, I also embrace the unique qualities that arise from hand-made work, such as slight shifts or smudges, expressing designs that are less replicable. I am also involved in various other textile designs native to Kutch, such as embroidery and bandhani.

In Japan, alongside my production and exhibition activities, I collaborate with a historic dye manufacturer in Kyoto to develop pastes for block printing. Using these pastes, I conduct workshops to promote Kutch’s traditional block printing techniques and am dedicated to raising awareness of this craft.



向井 詩織

武蔵野美術大学造形学部テキスタイル専攻卒業。インド・カッチ県で引き継がれている天然染料のブロックプリント技法を用いた作品の制作を中心に、インドと日本の二拠点で活動している。

2013年から2年半世界を放浪。その際にインド布に魅入られ、布での表現を追求することを決意。インド西部各所に散らばる工房を歴訪し、フィールドワークを実施。その後、武蔵野美術大学造形学部テキスタイル専攻に編入し、独自のブロックプリントの制作を開始する。

卒業後の2018年からはカッチ県で「アジュラック」と呼ばれる布を制作している『Sufiyan Khatri』のブロックプリント工房で滞在・制作を行っている。カッチの工房はムスリムの男性のみが働くという伝統がある。その中でテキスタイルアーティストとして認められ、工房初の女性かつ外国人として活動している。

ブロックプリントとは手彫りの木版を使って布にインクを押し付けて模様を染める、インドを中心に行われている伝統技法のこと。伝統的なブロックプリントでは手掘りの木版を精緻に押し付けていくことが作り手に求められている。

そうした伝統的な技法を踏襲しつつ、「ずれ」や「かすれ」など人の手で作るからこそ生まれる模様や、再現性の低いデザインを表現している。現在はブロックプリントの他に、刺繍やバンダニなどカッチに根付く様々なテキスタイルのデザインに関わっている。

日本では制作と展示活動を基盤に活動する傍ら、京都の歴史ある染料メーカーとブロックプリントのペーストを開発。開発したペーストを用いて伝統あるカッチのブロックプリントのワークショップを実施するなど、ブロックプリントの啓蒙活動に取り組んでいる。




※以下開催順


個展

武蔵野美術大学大学 課外センター / 東京
hako gallery / 東京
gallery maruni / 兵庫
fabric camp / 神奈川
ROUND ROBIN / 東京
FAbULOUS / 北海道
nostos books / 東京
genzai / 滋賀
CALICO / 奈良
OUTBOUND / 東京
りゅう / 沖縄
rita / 岩手


合同展・作品お取り扱い

OUTBOUND / 東京
tracing the roots / 東京
KUFRI / ダラス・アメリカ
TABITOTE / 東京
うすけはれ / 香川
ROUND ROBIN / 東京
SQUARE 染 textile / 東京
plus art…fes. 2021 cross hotel sapporo / 北海道
さかいアートパワー / 大阪
第2回京都の染織 -世代をつなぐ女性たち / 京都
新鋭染色作家展 / 京都
Ete cetera / 大阪
24 PILLARS / 愛知
De Katoendrukkerij / オランダ
gallery サラ / 滋賀
エフロクブンノイチ / 北海道


メディア掲載

日本経済新聞 2019.6.2
旅とテキスタイル
TABITOTE
& Premium No.92
リクルート キャリアガイダンス No.447
JOURNAL STANDARD
CONFORT No.194
毛糸だま 2024年春号 vol.201 / 世界手芸紀行
The New York Times Style Magazine 2024.5.25


コラボレーション

quitan
gethering
小豆島キッチンウチンク
Sillage
千成堂着物店
JOURNAL STANDARD


ワークショップ・講演

田中直染料店 / 京都
大阪市立泉尾工業高等学校 / 大阪
fabric camp / 神奈川
染の里 二葉苑 / 東京
影丘の家 / 東京
京都芸術大学 / 京都
うすけはれ / 香川
青ヲ見る / 静岡
長岡京市中央生涯学習センター / 京都
フェニーチェ堺 / 大阪
ROUND ROBIN / 東京
角野晒染 / 大阪
いずはまスマイル食堂 / 大阪
エンネシュテ / 東京
genzai / 滋賀
百名公民館 / 沖縄
おきなわ工芸の杜 / 沖縄
阪急うめだ本店 / 大阪
CALICO / 奈良
多摩美術大学 / 東京
アーメダバード大学 / インド
武蔵野美術大学 / 東京
堺市市立庭代台小学校 / 大阪
登美丘南小学校 / 大阪       
パリワール村カフェ / 奈良
SALO / 神奈川
りゅう / 沖縄
eatrip / 東京
24 PILLARS / 愛知
新檜尾台小学校 / 大阪
野村シルク博物館 / 愛媛
irise antique / 岐阜
inacujira / 神奈川
TUMO studio / アルメニア
エフロクブンノイチ / 北海道
堺市ユースサポートセンター / 大阪
TEORI WORKS OKINAWA / 沖縄
rita / 岩手
湖のスコーレ / 滋賀
山中suplex / 滋賀
原山ひかり小学校ワークショップ / 大阪


入賞・入選

武蔵野美術大学 卒業制作 優秀作品賞
三菱アート・ゲート・プログラム  入選
池袋アートギャザリング  入選
2020年播磨工芸美術展併設公募展 入選
第74回 堺市展 教育委員会教育長賞
国際工芸アワードとやま 入選
第2回 全国大学選抜染色作品展 優秀賞
工芸都市高岡2021クラフトコンペ 入選