カッチでの制作が始まって、1週間が経過しました。
今年もアジュラクプールにあるスフィヤンの工房、ブジョディにあるNGO Shrujan、ブージにあるSIDR craftで活動予定です。

最初に訪れたのは SIDR craft 。まずはご挨拶に伺いました。事前にwhats appで聞いていましたが、ちょうど海外の複数のブランドのデザイナーさん達がお仕事を発注しに来ていて、忙しいタイミングと被ってしまったので、制作は11月に入ってからに。

職人さんの面々は少し変化していましたが、相変わらず和やかで開放的な雰囲気です。
次に訪れたのは、アジュラクプール。

途中、自転車に乗りかえての移動ですが、久々のガタガタ道がきつい!使っていなかった筋肉を呼び起こします。
こちらは挨拶もそこそこ、工房到着10分で必要な道具類をあちこちから用意してくれたと思ったら、さっと自分の仕事に戻る職人さんたち。おかげさまで、私もスルッと制作を始められました。久々に嗅ぐ染料やペーストの匂いが懐かしいです。

多分、私がその日に行くことを、職人さんたちは知らなかった(上から伝達されてなかった)と思うんですが、お昼は当たり前のようにご飯が出てきて有り難い限りです。

スフィヤンの工房は訪れる度に進化していますが、今回は農地が大幅に拡大していたり、工房内のゲストハウスも完成し、いよいよ住める。布を干すスペースも新たに増設されていました。相変わらず、かっこいい布を染めています。

カッチはここ数年で雨季の時期が変動し、地面が濡れていると布を干せない関係で、だいぶ制作の目処が経ちづらいと思うのですが、それもあって屋根付きの布を干すスペースを拡大しているのかもしれません。

10月も終わるというのに、いまだに雨が続いていて驚きですが、これは最強クラスの台風メリッサの影響だそうで、色々大変だなぁ。
ちなみにスフィヤンと、SIDR craft のアブドゥラさんは、現在ちょうど来日中で、11月初旬に帰国される予定。今年は西日本中心の旅で、沖縄まで足を伸ばしてるみたいです。

3箇所目のShrujan は、代表の1人であるキリットさんへのご挨拶から始まりました。今年の初めに取材が入ったサウンターマガジンを持参。いたく気に入ってくれて、Shrujanの博物館に置いてくれるとのこと。

あとは、京都で購入した京型染めの古着の着物をプレゼント。こちらも凄く喜んでくれました。問屋さんのご説明曰く、1950年前後に染められたものらしいのですが、日本の着物の保存状態って、びっくりするほど良いですよね。まるで古着に見えない。

前回まで、Shrujanとは刺繍やアップリケ、衣類等のプロダクト制作を行ってきました。今年はそれらに加え、新しく織物のデザインも始めます。まずはカラーサンプル作りから。来てその日に制作が始まるスピード感が素晴らしい。

実は、アーメダバードからブージに飛ぶ便が欠航したことを当日に空港で知り、急遽バスに飛び乗ったり、日本との環境の変化からも疲労したスタートでしたが、なんとか1週間が過ぎました。毎日宿に戻ると、だいぶ疲れているものの、まあまあ順調。ちょっと喉が痛いかな。最初の数日は目が痛かったけど、こちらは治った模様。
カッチに来ると毎年体調を崩すので、目薬、のど飴、就寝時のマスク着用(喉対策)を気をつけてます。

今年はどんな作品が出来るだろうか。無理ない範囲でがんばろう。

 
							 
							 
							 
							 
							 
							 
							