日本を出国してからドバイ、デリー、ブージと進み、ついにアジュラクプール到着!工房や村の方々は相変わらず暖かく迎えてくださり、本当に嬉しい、、、。
2年以上ぶりにスフィヤンと再会し、間も無くコロナで何が起こったのかを話してくれました。特に最初のロックダウン後は酷い状況で、話の途中で当時を振り返り涙ぐんでいました。
インドで最初のロックダウンが実施された後、食べ物を買うお金がない職人さんが続出。その頃のスフィヤンのスマホには、その日暮らしの生活をしているような、経済活動停止で致命的な打撃を受ける職人さんから泣きながらの電話が多々あったようです。
彼自身、大手からのキャンセルオーダーが続く中、次の道を探り始めます。まず取り組んだことはオンライン事業。大きなシェアを占めるオンラインプラットフォーム5つに進出し、経済的に困窮しているブランドの仲介の役割も果たしました。
その後プラグラマーと組んで独自プラットフォーム “KUTCHI BAZAAR” を立ち上げ、そこでは布に限らず様々なカッチのクラフトを紹介し、職人さんの仕事を増やしました。特に困窮していた小さなブランドの商品も買い取っていたそうです。
薬やフードキットを村に配ったり、工房で新しい仕事を用意して、失業で家族を養えなくなってしまった人を雇ったりしました。
そして現在、彼はアジュラクプールの広大な土地を購入し、第2の工房を建設中です。その土地では、9mのプリントテーブルが20台近く入る大きな建物や、染織に必要な草木、食用の麦や果物を育てる畑があり、牛や山羊、鶏を飼育する小屋、そして貯水池があります。
現在スフィヤンのもとで働く職人さんたちは、現工房と建設中の工房の2チームに分かれ、徐々に仕事の分量を移行しているそうです。新工房についてはこちらで。
https://shiorimukaitextile.com/2022/03/05/2022-3-5-第2工房と農場/
初日のアジュラクプールは、悲惨と希望を感じる1日でした。そしてリーダーの大切さを感じました。私も良い人間になりたいと思わされます。新しいことに挑戦し続ける人をみると、私も動かなければとなります。
アジュラクプールの人たちが皆んな元気そうで何より。明日から早速制作活動です!