忘れもしない2018年10月某日。
アジュラクプールの工房で、「今日のチャイは私が作る!」と名乗りをあげ、レシピをググって20人程の職人さんに振舞ったところ、飲むや否や、みんな顔が曇り、無言でクッキーを浸し始めたことがトラウマになりました。とても悲しかったです。
それ以来チャイは飲む専です。
ただずっと、心の奥底で、私も良い感じのチャイを作れるようになりたいと願っていました。
あれから2年が経ち、今ようやくそのチャンスが巡ってきたようです。
今週末のワークショップでチャイを(勝手に)提供することに決めました。
今こそあの悲しみを晴らす時!
12月2日
早速KALDIでスパイス購入!
クックパッド先生によると、カルダモン、グローブ、シナモンがベースで、パウダー状のものではなく、固形のものを直前に割ると香りが格段に良くなるそうです。特に、シナモンは葉巻のような形をしたセイロンシナモンが良いとありました。嗅ぎ分けられる気がしないけど、お勧め通りに一式購入。
茶葉はセイロン推奨でした。
とりあえず先生の仰る通りに作ってみます。
カルダモンの皮を取り、実を割る。硬過ぎる。
シナモンとグローブ、カルダモンを皮ごと鍋に放り込んで沸騰させ、中火にして5分煮立たせます。
火を消して茶葉を入れて2分間抽出。
香りがすごいぞ。これは期待できる。インド行きたい。
牛乳と砂糖を投入して火にかけ、沸騰直前で火を止めます。
濾したら完成です!説明するのは簡単だけど、結構手間がかかります。
おお!なんか最初から良い感じなのでは!
恐る恐る一口飲んでみる。
え、、、うっす。
あんない良い香りが立ち込めてたのに全然味しない、、、なんだこれ。
スパイスの煮立てが不十分だったのだろうか、、、。
12月5日
いざ再トライ!
しっかり抽出されるよう、カルダモンをすり鉢で粉々に。
ジンジャーも投入してみることに。
前回は5間煮立てましたが、今回は2倍の10分。相変わらず良い香りです。
火を止めて茶葉を入れ、2分抽出。
その後、牛乳と蜂蜜を入れて火にかけます。砂糖の代わりに蜂蜜を使ってコクを出す作戦。
先生は沸騰直前で火を消すとありましたが、現地ではミルクを入れた後もグツグツし続けていたので、試しに10分くらい火をかけたまま混ぜ続けました。
さて如何なものか。
コップに濾して飲んでみる。
、、、味がする!!いける気がする!!美味しい!!美味しいぞ!
でも、もうちょっとパンチが欲しいかな。ジンジャー結構入れたと思ったけど、意外と効いてない。
そして、トータル30分弱かかっており、ブロックプリントのワークショップでこれやるのは如何なものか。もうちょっと短縮したい。
12月10日
いざ再々トライ!
カルダモンと一緒にグローブもすり潰して、シナモンも手で粉々にして入れてみました。ジンジャーもガッツリ入れてやったぜ。
前回まではスパイスだけで数分煮立たせてましたが、茶葉も早い段階で入れて、抽出している間も火を消さず、最初から最後まで一緒にグツグツさせ続ける時短&シンプル作戦で挑むことに。
隣のコンロで先媒染を同時進行したら、部屋にスパイス×アルミのヤバイ匂いが立ち込めました。
3回目なので写真もあまり撮ってませんでしたが、なんとこの作戦は成功を収めます。スパイスが効いてて香り高いチャイを作ることが出来ました!
あとは、これをワークショップで再現するだけだ。
そして来年はアジュラクプールの工房でまともなチャイを淹れるんだ!やってやるぜ!インド行きたい。