インドから日本に帰国する際、トランジットで香港に入国しました。入国審査、税関、市街への移動など、どれもがスムーズ過ぎて、インドから来ると泣きたくなる。笑

エアポートエクスプレスから、3ヶ月以上ぶりの青い空と白い雲、綺麗な海を見て、自然が綺麗なら、それだけで良いのかもしれない、なんて思ってしまう。

クーロン駅から外に出たのが朝8時。高層ビルや何やらが並ぶけど、人が全然いなくて、まるでSFみたいだ。コロナ禍の関空もこんな感じだったな。空港や駅構内でも思ったけど、空間に対して圧倒的に人が少ない。


飲茶でゆっくり朝食を済ませ、スーパーやコンビニを散策して、お目当てのM+にオープンと同時に入館。

受付やコインロッカーなど、全てがシステム化されている一方で、案内役のスタッフも点々と立っていて、なんだか暖かい気持ちになりました。


M+は、2021年11月にオープンしたアジア初の世界的なビジュアル・カルチャー美術館で、アジアを中心にした現代アート、デザイン、建築、映像、ビジュアルカルチャーなどの幅広いコレクションを展示しています。これ好きだな、と思った作品のキャプションを見たら、日本人作家だったり。


香港の歴史を感じられるような展示ではないですが(というか全く違う趣旨の施設なんだと思いますが)、空間が広く、見応え抜群。地下空間では、まさかの野口さんのランプが大量に展示されていて、幻想的でした。


全体的に窓の多い施設で、展示空間ごとに、窓から見える景色もガラッと変わるのが面白い。洗練された都会的な景色も綺麗でしたが、まるでLOGOみたいな工事中の様子も素敵でした。全体を俯瞰して見られることを意識しているのでは、と思ってしまうほど、備品や重機の色合いも良い。香港の発展そのものを見せられているような、まるで景色自体が作品のような、そんな趣を感じました。






たった数時間の香港滞在でしたが、回った範囲の中で言えば、街全体がゼロから設計されたようなシステマチックさ。ただ、歴史的には植民地化等を経てきているので、様々な事情が蓄積された街並みもあるはずで、本当にほんの一部を垣間見たのだと思います。

英語が話せる人が少ないのも意外でした。コンビニやスーパーの物価は日本よりも高く、目抜通りには不動産情報がズラリ。賃金も高いんだろうなぁ。全てクレカで支払えたので、換金すら必要なかったのも流石。良い滞在でした。