ニローナでローガンアートの制作をしてきました。昨年に続き、2度目の制作です。当日の様子を記録します。

朝7時50分発のバスに乗り、ニローナへ向かいました。片道およそ1時間15分。9時半集合に対して少し早めに着いてしまい、バスロータリー前のチャイ屋で小休憩。

工房に到着すると、昨年コラボした作品が出てきました。1枚は完成した状態で、もう1枚は未完成のまま。未完成の方は、彼らのオリジナルデザインを加えて仕上げる予定でしたが、昨年のまま手付かずになっていたようです。

今年もコラボ制作をしたい旨を事前に連絡していたものの、返事がなかったので、今回は難しいのかもと思っていましたが、今日も作る?と声をかけてもらえました。もちろんYES!念のためデザインを持ってきておいて良かった。

昨年と同じく、工房隣の自宅に通されました。1室が制作スペースになっています。お昼を14時に出すよと言ってくださり、有難いことに断れる雰囲気でもなく、そこから4時間ほど滞在することが決定。Bajraチャパティを作ってくれるらしい。

今回の制作を担当してくれたのは、ローガン5人兄弟の末っ子、ハミッドさん。布はポプリンを使用。昨年Shrujanと制作した、コミュニティの衣服型ポシェットプロジェクトのデザインを元に、描いてゆきます。

描き始めは、少し緊張しているように見えましたが、持参したデザインに慣れてくると、手の動きが段々となめらかになり、模様が綺麗に布へ収まってゆく。手を動かしながら空間を直感的に捉えて図案に落とし込む能力が凄い。

ペーストが乾かぬうちに半分に折り畳んで開くと、可愛らしい雰囲気になりました。一旦外で乾かします。職人さんたちが集まってきて、発想が違うねと声をかけてくれました。ハミッドさんは試作を眺めながら、このまま子供服にしても良いかもと話していて、聞くと2ヶ月の赤ちゃんがいるらしく、その子を思い浮かべながら言ったそう。とても良いじゃないか!

ふと手付かずのデザインのことを思い出し、今やらなかったらまた先延ばしになる気がしました。お昼まで時間もあるし、今始めようとご提案。最初は少し戸惑って、サイズがどうこうとつぶやいていましたが、何とでもなるよと言うと、あっさり作業開始。良い流れだ。

奥さんに電話して生地の色やペーストの色を相談しながら決めてゆく。一緒にデザインを考え、子供服の表になる部分を描くことに。

自分の子供のためだからか、色の選択の意思が強い。こういう少し横道にそれる制作時間、楽しいなぁ。

お昼に出してくれたBajraチャパティ(画像左)が、香ばしく、ホームメイドのバターも塗られていて、とても美味しかった。これとホットコーヒーがあれば、最高の朝食になるだろうなと妄想しながら、美味しく頂きました。

制作の続きは後日とのことで、デザインのデータを送り、指示だけ済ませ、この日はここまで。

ちょうどブージで急用が出来たらしく、帰りは車で送ってもらいました。行きのバスはゆったり走行だったので気付きませんでしたが、道路がとてもきれいに舗装されていて、驚くほど揺れない。聞くと2ヶ月前に完成したばかりとのこと。すでに車線拡大の工事も始まっていました。

それにしても、やけにすいすい走る。気持ち良い速度だなと思っていたら、時速100キロを超えてました。隣に座るハミッドに速いねと伝えると、この道路はナチュラルハイウェイ(自然の高速道路)だ、と言っていました。