2015年8月某日、アジュラクプールという村でブロックプリントをしました。

アジュラクプールの紹介はこちら

ブロックプリントとは、模様が彫られた木版で、染料等をハンコのように布にプリントする染色技法です。

アジュラックブロックプリントは、ほぼ自然染料で染められていて、独特の幾何学模様が特徴的です。

その歴史はなんと4500年もあるのだそう。

まずは、デザイン。

デザインはブロックの組み合わせで決まるので、かっこいい!!と思った模様を寄せ集め、ラフ案をスケッチして提案しましたが、工房長のスフィヤンからダメ出しの嵐。

アジュラックブロックプリントでは、何処にどのブロックを使っていて、その模様がどんな意味を持っているのか、色々と説明してくれて、アドバイスをもらいました。

なんとかデザインを固め、次に、染める手順の確認。

出来上がりの配色を大まかに3パターンに分け、それぞれの手順を教えてもらいました。英語×専門用語で理解するのが大変です。

次にブロック選び。

概ね3ブロックで1つの柄が出来上がる仕組みです。

今回は、一枚の布に、4つの柄を組み合わせるデザインにしたので、4柄 × 3ブロックで計12個のブロックを使うことになります。

布を台にピンッと張ったら、いざ!
(用意していただいた布は、あらかじめミロバランで処理してあります。)

1つ目のブロックでは、アラビアガムなどを含む防染のためのペーストをプリント。

次に、ミョウバンを含んだペーストを2つ目のブロックで重ねていきます。

3つ目は、鉄分を含んだペースト。

コツを教えてくれた職人さん!このおじちゃん、いっつもニコニコ笑ってるんだけど、ブロック持った途端めちゃ真剣です。

ブロックを押す際、布にしっかりペーストを染み込ませるため、力強く叩きます。

おじちゃんの手は豆だらけでした。

ピースしてるわけじゃないです。

左手のやりばがわからないんです。

3つのペーストをプリントしたら、太陽の下で乾かします。

この時点で既に綺麗!!

翌日、藍で染めていきます。

藍に浸ける時間はなんと10秒ほど!
それ以上浸けると、せっかく捺染した模様が溶けちゃうらしいです。

そこも!そこも!と不慣れな手つきの私に指示を出してくれるスフィヤン。

だいぶギラギラしてます。

インディゴブルー凄いな、、、。

本来なら、藍染の行程は2回あるのですが、私のブロックの押しが弱かったらしく、模様が溶けて無くならないように1回だけ。

それでも充分濃い。

ある程度乾いたら、段々になってる洗い場へ。

枠のコンクリートに思い切り叩きつけて、余分なペーストを落とします。

初めて見た時は、布破けちゃうんじゃ、、、なんて思ってたなぁ。

乾かします。

一気に明るいブルー!

でもちょっと、のっぺりした印象ですね。

その後、ターメリスクフラワー、お酢を混ぜたお湯に入れます。

そのまま水洗。

乾いたら完成です!!!やったー!!!

白が抜けて、キラキラしてて、綺麗!!!

うれしいなぁ!!!

ブロックの押しが弱いので、防染がはっきり出なかったのですが、個人的にそのかすれ感がたまらない、、、!笑